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5.目木乢 〜旧街道の面影を残す宿集落〜
真庭市の東端、旧落合町域でも、「出雲街道の道のり」ではあえて江戸時代の出雲街道の道筋を離れ、より古い時代の出雲街道をご紹介しています。
前回ご紹介した佐用町の卯ノ山峠とは違って国道も安全に歩けはしますが、史跡が失われがちな国道を歩くよりも、松ヶ峪乢や熊野神社、鮒越乢を歩いた方が楽しいだろうと考えた結果です。

しかし、国道沿いの本来の近世出雲街道のルートにおいて捨てがたい魅力があるのが上河内地区の宿集落です。北から順に明治時代の旧国道、江戸時代の旧街道、昭和戦後の現国道ときれいに並んだこの集落は、地名からも想像できるように間の宿としての機能を持っていたものと考えられます。集落の東端には江戸時代のものも含む石仏群、集落は道沿いに家並みが並ぶ典型的な街道型、そして集落の西端には享保18年(1733年)に建立された「鉄砲地蔵」の立派な立像があります。
そしてその西の目木乢は現在の国道が旧街道をほぼ上書きしており、旧久世町の大内原の集落へと至ります。

ほぼ国道歩きにはなってしまいますが、「出雲街道の道のり」でご紹介している松ヶ峪乢がやや荒れがちなため、歩きやすい道を辿るなら、こちらを選んでも十分に歴史ウォーキングを楽しめる道と言えます。

宿集落の国道と旧国道の間

旧街道の家並み

旧国道の家並み

鉄砲地蔵
平成31年(2019年)2月26日 Facebookページに掲載
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