たつの市にある追分の道標や林田川沿いの荒神社脇の道標には両方とも「林田」の文字があります。姫路と鳥取を結ぶ因幡街道には佐用・智頭経由のルートと山崎・若桜経由のルートがありますが、山崎・若桜経由のルートにおいて宿場町となり、また、建部藩1万石の陣屋町となっていたのがこの林田です。
城下町というほどの規模の町があるわけではありませんが、小さな丘の上にある林田陣屋跡を中心として、因幡街道沿いに現役の古民家や寺社も多く存在する街並みがあり、かつての繁栄の面影を残しています。中でも大庄屋の旧三木家住宅や藩校敬業館は当時のまま残されており、貴重な歴史遺産となっています。
また、ボランティアガイドも活動し、散策マップも制作されているなど、その歴史を活かした活動も盛んに行われています。
たつの市の追分から1〜2kmほど、出雲街道の道筋からも容易に辿り着ける「姫路のもうひとつの城下町」がこの林田です。 |