前回は意宇平野にある出雲国府跡・出雲国分寺跡周辺の史跡をご紹介しましたが、松江市南部の古代の史跡はまだまだたくさんあります。
竹矢から意宇平野を西進し続けると、国道432号にぶつかり、そこには古代の古墳群もある低い丘陵地に「島根県立八雲立つ風土記の丘」が整備されています。資料館だけでなく、古代の住居が再現されていたり、出雲国風土記に登場する我が国古来の植物約80種が集められた植物園が整備されていたりするなど、歩いて楽しめる歴史公園となっています。
また、風土記の丘の西には隣接して「出雲かんべの里」もあり、「工芸館」「民話館」「自然の森」で出雲の歴史や文化を体験型で学べる施設となっています。
さらにそのすぐ西は近年パワースポットとして注目を浴びている神魂神社で、ここは現存最古の大社造りの社殿が国宝の指定を受けている神社です。
このように松江市南部は古代の史跡が豊富にあり、それらを歩いて楽しんで学べる場所となっています。出雲街道の竹矢交差点からは少し離れてしまいますが、国道432号沿いには旧八雲町方面と松江市街を結ぶ一畑バスの路線も概ね30分に1回運行されているので、歩き旅であっても比較的立ち寄りやすい場所です。 |