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2.津山城下町の北(津山市)
出雲街道は津山の城下町を東西に貫いています。城東地区、鶴山公園(津山城跡)、城西地区と、それぞれの魅力がありますが、出雲街道を外れた城下町の北部にもたくさんの見どころがあります。

鶴山公園の西側、津山市街を南北に貫く「鶴山通り」は新しい道で、本来の津山城の範囲は岡山県の美作県民局のあたりまで西に広がっていました。現在、その付近では城や堀の痕跡を残す道が通っています。また、西や北から見た鶴山公園の石垣も、定番の南から見た角度とはまた違った魅力があります。

さらに北に足を伸ばせば、城下町を出たところには大名庭園の衆楽園があり、無料で楽しめる市民の憩いの場になっています。
また、衆楽園や津山市役所の西の方、旧伯耆街道沿いでは、真庭市の旧遷喬尋常小学校と並んで岡山県の学校建築の代表格と言える津山高校本館(通常時は非公開)、鶴山八幡宮や美作総社宮といった神社もあります。
美作国府跡もこちらにあるなど、この一帯は江戸時代に飛躍的に発展した城下町よりも古い歴史を持つエリアであり、同様に古い時代の出雲街道も城西地区の北の丘陵沿いから鶴山の北の方へ抜ける道筋であったと言われています。

このように津山の町は知名度が高い出雲街道沿いだけでなく、北の方にも歴史的な名所がたくさんあります。ぜひ、時間をとって立ち寄っていただきたいものです。

雪の衆楽園

かつての堀の痕跡を残す道路形状

北西から見た津山城跡

津山高校本館

美作総社宮
平成31年(2019年)2月13日 Facebookページに掲載
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