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6.佐用の史跡群(佐用町)
佐用において、「出雲街道の道のり」でもご紹介している近世出雲街道の道筋は佐用坂を越えて佐用宿(佐用商店街)に入り、市街を過ぎてから佐用川を渡ります。しかし、佐用宿の流れを汲む現在の佐用市街の北には、中世や古代の史跡が見られます。

まず、国道373号の東の山沿いには、後醍醐天皇の御駐輦地や元弘の変で活躍した佐用範家の墓と言われる南北朝時代の宝篋印塔があります。
佐用川を渡れば、式内社の佐用都比賣神社があり、こちらは古来から広く崇敬を集めていた神社です。
市街に近づくと、佐用高校の北側に長尾廃寺の塔跡があり、「風土記」が残されている播磨国らしい古代寺院の跡が明確に残されています。

佐用から西でも、中世の出雲街道は杉坂峠経由で、やはり万能峠経由の近世の出雲街道より北を通っていることからも、佐用の北の方により古い歴史の道があったことが浮かび上がってきます。
街道歩きと言えば、大名の参勤交代や庶民のお伊勢参りに利用された江戸時代の街道を思い浮かべますが、出雲街道は古代から大和と出雲を結んでいる道。これらの史跡に立ち寄れば、そんな歴史に思いを馳せることができます。

話は飛びますが、円応寺地区の智頭急行の線路の土手には色鮮やかな芝桜が植えられており、季節には立ち寄ってみたい手作りの花名所にもなっています。

佐用都比賣神社

後醍醐天皇御駐輦地

円応寺の宝篋印塔

長尾廃寺塔跡

智頭線の芝桜
令和元年(2019年)6月24日 Facebookページに掲載
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