初回はやはり出雲街道の起点の道標をご紹介します。
姫路市の下手野地区では国道2号の少し北に旧西国街道(山陽道)の道筋が残っており、そこで出雲街道は山陽道から分岐していました。位置はわずかに動いているそうですが、その分岐点には道標が残されています。
この道標は『圓光大師二十五霊場』を案内する道標であり、『左 たつの道』そして『右 第一番みまさか誕生寺道』という文字があります。圓光大師とは浄土宗の開祖である法然上人のことで、その生誕地である美作国の誕生寺が霊場巡礼の第一番となっていて、出雲街道の起点にふさわしい道標と言えます。
四国八十八カ所や西国三十三所のような巡礼は、現在でも歩いて巡られる方が多いですが、法然上人を慕い、誕生寺を目指すという方にはぜひ道中に見ていただきたい道標です。
明和4年(1767年)の道標です。
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