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9.尾道市の出雲大社道道標
前回のこの連載で宍道の道標をご紹介し、広島県方面からの出雲街道について書きましたが、その起点の一つとなる瀬戸内海側の道標を一つご紹介します。

広島県や島根県の山間部で産出される特産品が瀬戸内の港まで運ばれる道は多数あったようですが、中でも尾道は要となる港でした。現在も港町として、そして観光地としても有名な尾道の街の中心近くに『出雲大社道』と大書された道標があります。
案内板によれば、石見銀山街道も尾道を終点としていたようで、それだけでなく雲南市や奥出雲町あたりからの鉄の道としても機能していたことでしょう。

面白いことに尾道は現在でも山陽自動車道と尾道自動車道の分岐点となっていて、前回ご紹介した宍道と一致しています。トンネルや高い橋が連続する最新の高速道路であっても決して古道と無関係ではないということも言えますし、昔の人は現在の高速道路のように一直線に目的地を向かう道筋を作ってきたとも言えそうです。

安政6年(1859年)の道標です。

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令和2年(2020年)8月16日 Facebookページに掲載
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