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2-3.播磨徳久駅→佐用宿→佐用駅 |
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●佐用エリア [この区間の地図] |
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<2-2.三日月駅→乃井野→新宿→播磨徳久駅 |
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2-4.佐用駅→上月駅> |
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播磨徳久駅前では正面に2本の道があり、左(西)の道を選択して旧国道の徳久駅前交差点に出ます。徳久の市街は駅の東に広がっており、旧国道沿いに南光支所などの施設が集まっていますが、当サイトでご紹介しているコースからは外れることになり、徳久駅前交差点を(駅方向から来て)直進し、まもなく東から来る旧街道の道筋に戻ると、市街はもう終わりです。次なる峠に向けて早速上り坂となり、中腹では平成27年(2015)に開通した国道の徳久バイパスと合流します。 |
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1701.左の道で徳久駅前交差点へ |
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1702.トンネルの徳久バイパスも合流 |
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佐用町は全域が千種川流域ですが、旧三日月町の中心部は志文川の谷、旧南光町の中心部は千種川本流の谷、旧佐用町と旧上月町の中心部は佐用川の谷にあり、谷筋の間に峠があります。徳久と佐用と間の峠は佐用坂と呼ばれ、雰囲気は相坂峠に似ていますが、こちらには史跡が見当たらず峠道の風情もほとんどありません。歩道が整備されているので歩きにくさはないのが救いです。 |
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1703.また峠道に |
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1704.佐用坂の頂上付近 |
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下り坂が緩やかになってくると斜め右に旧道があります。ここにも特に史跡は見当たらず、またすぐに国道に戻ってくるだけですが、前後の区間も含めて国道の峠越えでも旧街道の痕跡はところどころに見られ、かつての峠越えは少し曲がりくねった道筋であったことがわかります。 |
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1705.斜め右に旧道 |
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坂を下り終えると佐用商店街への道が左に分かれ、佐用宿の流れを汲む街並みに入ります。なお、国道を直進して智頭急行の線路をくぐると、上町交差点に至り、国道373号と合流します。国道373号のルートは因幡街道(智頭街道とも呼ばれる)で、平成6年(1994)に鉄道の智頭急行、平成25年(2013)に道路の鳥取自動車道が開通するなど、今も昔も鳥取へのメインルートとなっていて、沿線には宿場町平福の街並み、宮本武蔵の生誕地などの史跡や名所が多くあります。ここから国道179号は国道373号と重複するようになりますが、旧街道で考えるとその分岐点は旧南光町内にあり、既に出雲街道の単独区間になっています。 |
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1706.佐用宿は左 |
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1707.旧上町交差点らしき地点 |
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●佐用宿
上町交差点の近くには県指定の天然記念物となっているイチョウの古木があります。ここから始まる佐用商店街がかつての宿場町で、佐用郡の中心の町だけあって、賑わっているとまでは言えなくとも、商店街と呼んで恥じない状態で踏みとどまっています。史跡の残り方はあまり良好とは言えませんが、佐用警察署に本陣跡の石碑が立っていて、参勤交代で松江の殿様が泊まった宿場であることを物語っています。 |
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1708.佐用の大イチョウ |
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1709.松江藩役所並本陣跡 |
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1710.佐用宿の街並み |
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>拡大画像 佐用の大イチョウの案内板 |
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佐用宿では商店街が佐用駅まで続くので、そのまま道なりに進んでしまいそうになりますが、中町交差点で左折して駅の裏の方を通るのが旧街道の道筋です。なお、佐用からの県境(国境)越えの出雲街道のルートは主として中世以前に利用された杉坂峠越えと、これからご紹介していく近世以降の万能峠(萬ノ乢)越えがあり、中町交差点付近にはかつて「左 本往来 右 杉坂越」という道標がありました。現在、その道標は2kmほど北にある天常教という宗教施設の庭で保存されています。 |
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1711.中町交差点を左折 |
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1712.離れた場所で保存されている道標 |
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姫新線と智頭線の線路をくぐり、龍山神社御旅所のところで右折すると街並みは終わりますが、山沿いに石造物群が見られたりします。駅の駐車場として利用可能な駅南公園の脇にある写真1715の交差点では直進しますが、斜め右の道に入って線路をくぐれば佐用駅です。 |
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1713.龍山神社御旅所の前で右折 |
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1714.山沿いに石造物群 |
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1715.佐用駅には斜め右へ |
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市街の西端には佐用駅と佐用町役場があります。佐用駅は姫新線だけでなく智頭急行も発着する駅で、特急列車もすべて停車します。智頭急行に乗車しても、上郡を経てもちろん姫路に行けるので、街道歩きのアクセスとして、姫新線の列車が良いタイミングで来ないときなどは智頭急行を活用すると良いと覚えておくと便利です。
ところで、佐用の市街は平成21年(2009)の台風9号の際に佐用川が氾濫して大被害を受けました。商店街では浸水した家屋も多く、復旧不能と判断されて取り壊されたのか、更地になっている場所も見られます。旧街道の宿場町らしさをあまり感じられない一因でもあるのでしょうが、地元の人達は復興に向けた取り組みを力強く進めています。そんな佐用の名物が「ホルモン焼きうどん」で、町内で多くの店が味を競っており、旧街道沿いにも店舗があります。「津山ホルモンうどん」がB−1グランプリで上位入賞を続けて有名になりましたが、ホルモンを入れた焼きうどんはこの周辺地域、すなわち播磨国西部から美作国にかけての食文化なので、どちらかが「パクった」というわけではありません。 |
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1716.佐用駅 |
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1717.佐用ホルモンうどん |
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<2-2.三日月駅→乃井野→新宿→播磨徳久駅 |
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2-4.佐用駅→上月駅> |
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- ●地名、人名等の読み方
- 佐用川=さよがわ
- 上町=かんまち
- 宮本武蔵=みやもとむさし
- 佐用駅=さよえき
- 上郡=かみごおり
- ●関連ページ
- ●参考資料
- 佐用ハイキングコース選定の会「佐用ハイキング34コース」
- ●取材日
- 2014.9.2
- 2015.3.5/7.14/10.9
- 2016.11.12
- 2018.5.22/6.13
- 2021.7.17
- 2022.9.24
- 2024.8.2
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