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10-2.玉造温泉駅→来待駅
松江西部エリア この区間の地図
<10-1.竪町BS→玉造温泉駅 10-3.来待駅→宍道駅>
湯町の街並みを抜け、玉湯川を渡る直前の交差点は陰陽連絡の古道の一つである「湯町八川往還」の分岐点で、玉湯村の道路元標も立っています。玉湯川の西側には巨大な玉のモニュメントもよく目立っていて、ここが旧玉湯町の中心だった場所であることを感じさせます。

4901.玉湯村道路元標

4902.巨大な玉のモニュメント
旧国道はそのまま西に進んで国道に合流しますが、旧街道はこの付近で一度宍道湖の湖岸に出ていたようなので、玉湯川を渡ると右折して桜並木の堤防を北へ進みます。玉湯さくら保育園のところで堤防から下り、次いで国道の橋をくぐると左折という順で進むと、4904の写真の地点で湖岸への細道が見え、その道へ入ります。

4903.桜並木の堤防を北へ

4904.ここを右折して湖岸へ
ここから旧街道は少し遠回りする形で湖岸に出ています。松江から宍道まで概ねずっと宍道湖沿いを行く道のりではあるものの、このような道を歩けるのはここの100mほどの間だけです。湖岸の道が途切れた先には勾玉作りや宝石探しが体験できる「いずもまがたまの里伝承館」があり、旧街道を分断してしまっていますが、誰でも入ることができる観光施設なので、景色を楽しみながら中で展示販売されている勾玉を眺めるのも一興です。

4905.100mほどですが最高の道

4906.いずもまがたまの里伝承館
「いずもまがたまの里伝承館」の側の玉造温泉西口交差点からしばらくは国道を西進します。600mほど行ったところの根尾踏切を渡って山陰本線と国道の南側に出るのですが、国道は横断しづらいので、玉造温泉西口交差点から南側の歩道を歩くのが良いでしょう。この辺りは山陰本線から宍道湖が最もよく見える場所でもあり、線路沿いに「瑞風 始点」という真新しい標識も見えます。平成29年(2017年)に運行開始した豪華寝台列車の「トワイライトエクスプレス瑞風」が乗客に車窓の宍道湖の風景を楽しんでもらうために、この付近で徐行することになっているのでしょう。

4907.湖岸に国道と鉄道が並ぶ

4908.旧街道は線路の南
根尾踏切からしばらくは山陰本線の線路の南側を進み、緩やかな坂道で市営小金町住宅の南側を回り込むように進みます。その先には「町道は行き止まり」という看板もありますが、実際には次の中蔵踏切まで通り抜けが可能です。松江以西では旧街道の道筋が山陰本線の線路になっていることが多く、ここで歩く道も旧街道の道筋とは少しずれていて、史跡は特に見当たりませんが、少し高い位置から見る宍道湖の景色を楽しめます。

4909.市営住宅を回り込む

4910.高い位置からの眺めが楽しい
●宍道湖ふれあいパーク
中蔵踏切から国道に戻ると、宍道湖に少し突き出した丘陵の鳥ヶ崎へ向けての坂道にかかります。この鳥ヶ崎は出雲神話の時代よりもさらに古い旧石器時代の遺跡も発掘された場所で、現在では「宍道湖ふれあいパーク」という公園になっています。ここから眺める宍道湖は松江市街とはまた違った趣で、「宍道湖八景」の一つにも選ばれています。また、汽水湖である中海と宍道湖は独自の生態系を持っているという点でも貴重な地域の資源であり、特に市街から離れたこの付近では珍しい鳥や生物を見られる可能性も高く、私もこの付近では何度もカモの群れを間近に見ています。

4911.ラムサール条約で保護される湿地

4912.湖岸にも下りられます

4913.隣接してシジミの研究所も
宍道湖ふれあいパークを過ぎてしばらくの間は国道を進みます。最近の道路改良によって湖岸に沿った急カーブが改良され、同時に歩道も整備されました。特に史跡もない単調な道ではあるものの、宍道湖の景色が楽しみながら快適に歩けます。旧宍道町に入って最初の鏡集落では国道沿いに海難供養で建立されたという大きな地蔵が見られ、そこから少し南には旧街道と見て間違いなさそうな細道も見えますが、山陰本線の線路によってすぐに途切れるので、引き続き湖岸の国道を進みます。

4914.国道の改良が進む

4915.鏡の地蔵堂
次の弘長寺の集落内に残る旧道は通り抜けができるので、弘長寺踏切を渡って200mほどの間だけ線路の南側を歩き、線路をくぐって国道の旧道に戻ってくるという順で進んでいきます。玉造温泉西口交差点から来待駅に近づくまでの間では家並みが続く中の旧道を歩く唯一の場所です。家並みの裏に旧街道が残る部分もあり、集落を出るところには地蔵堂もあります。

4916.弘長寺踏切を渡る

4917.線路南側に残る旧街道

4918.すぐに線路の北へ戻る

4919.集落西端の地蔵堂
国道に戻って100mほどのところには雑草に埋もれそうな塞の神があり、この付近に東来待の一里塚があったと推定されます。三成踏切で再び山陰本線の南側に移って住宅街の中を進んでいきます。来待駅の東側で斜め右の坂道に入っていくと地下大明神があり、屋外に置かれた小さな神様ですが、供えられているお茶は毎日替えられているような雰囲気です。

4920.国道脇にひっそりと塞の神

4921.三成踏切を渡る

4922.来待駅東側の地下大明神
旧宍道町最初の駅である来待駅は無人駅ですが、北の国道側には小ぎれいな駅舎があり、跨線橋は南側にもつながっていて南口の役割も果たしています。旧宍道町に入ったあたりから国道沿いに石材業者が多く見られましたが、この周辺は来待石の産地で、ホームにそれをPRする小さな石庭があります。駅の南西約1kmにはモニュメントミュージアム「来待ストーン」もあります。

4923.来待駅

4924.周辺は来待石の産地
>拡大画像 来待観光マップ
<10-1.竪町BS→玉造温泉駅 10-3.来待駅→宍道駅>
  • ●地名、人名等の読み方
    •  来待=きまち
    •  八川=やかわ
    •  弘長寺=こうちょうじ
    •  三成=みなり
          
  • ●関連ページ
          
  • ●参考資料
    •  樹林舎「定本 島根県の歴史街道」
          
  • ●取材日
    •  2015.9.14
    •  2017.4.21
    •  2021.9.9
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