7120.うなぎ池 |
|
舟場の集落まで戻ると、県道35号の裏道にあたる旧街道のもう一つ裏道にある「うなぎ池」に立ち寄ります。、出雲街道が参勤交代の道として整備された江戸時代に、現在のものに近い醤油が普及し始めたこともあって、ウナギの需要は爆発的に増大しました。中海や宍道湖のウナギを輸送する途中、ウナギの元気を取り戻すために出雲街道沿線にはこのような小さな池が多数設けられていたそうです。このような工夫をしても京都や大坂に着く頃にはウナギの生存率は半分にも満たなかったそうですが、それでも大きな利益を上げることができたそうです。なお、ウナギの道は当サイトでご紹介している旧街道とは多少道筋が違っていたそうです。 |
7121.古民家沙々樹での昼食 |
|
「古民家沙々樹」に戻り、昼食となります。家の中も見せていただきます。古民家沙々樹は今回の出雲街道散策ショートコースでもご案内くださった「奥日野ガイド倶楽部」の主要メンバーの家であり、いわゆる民泊も「古民家体験」として受け入れてくださっています。ここでおにぎりと味噌汁をいただきながらしばし歓談し、根雨駅へ戻って解散となりました。この後、根雨宿のお茶屋さんで「続き」がありましたが、シルバーウィークで大渋滞が発生する日なので、この日のうちに帰らなければならない私はここで帰らせていただきました。 |
2度目のイベント参加となった「出雲街道散策ショートコース」もまた、出雲街道とその沿線地域を深く知るために非常に有意義な体験となりました。このコースは日野郡の観光パンフレットにも掲載されており、6月にもそれに基づいて歩いていたのですが、それでも新たな発見も多くあり、何より自分一人で歩いただけではわからない話をたくさん聞くことができました。このページでご紹介した話もその一端に過ぎません。
そして「奥日野ガイド倶楽部」の大きな魅力と感じたのはやはり「人」です。この日ご案内してくださったお二方は、それぞれ笑顔と語り口が素敵な方で、その郷土愛を強く感じさせながらも、ちょっと面倒臭く思うような「田舎のおじさんの悪いところ」を感じませんでした。県外からの参加者は私一人でしたが、日野郡内や米子市からの参加者の皆様にも色々声をかけていただき、終始アットホームな雰囲気でした。うまく言葉で表現できないのですが、こういう雰囲気こそが出雲街道の大きな魅力の一つです。当サイトは「昔の街道を新しい観光ルートとし、地域おこしのお役に立つ」ことを最終目標にしていますが、どの町でもこういう雰囲気で出雲街道散策ができるようになることが一つのゴールになるような気がしました。そして、この日の写真も後日現像して自宅まで郵送してくださいました。この辺りのフォローもとてもうれしく、感謝するばかりです。
「奥日野ガイド倶楽部」では、この「出雲街道散策ショートコース」を春季および秋季には基本的に毎月1回開催しており、さらに、溝口から二部を経て根雨に至る「ロングコース」も年数回開催しています。また、3名以上のグループであれば希望の日程での開催も可能とのことですので、ぜひお気軽にお申込みいただき、日野地域の出雲街道散策をお楽しみください。また、「奥日野ガイド倶楽部」の活動は出雲街道だけではなく、「奥日野五山」に登ったり、「古民家沙々樹」でのコンサート、民話を聞く会を開催されたりするなど、奥日野地域で幅広くご活躍されています。ぜひ「奥日野ガイド倶楽部」とともに奥日野地域の魅力に触れていただけたらと思います。 |