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間地乢からは「ショートコース」と重複するので簡単に流しますが、裏返して言えば半日のイベント一つになるほど見どころたっぷりの道のりです。今回、変わった点としては鳥取県西部事務所が設置した案内看板が間地トンネルのすぐ南側の旧道合流地点に移設されていました。これにより、伯耆町側から入れば間地峠駐車場で、日野町側から入れば間地トンネル手前で、この近辺の出雲街道の情報盛りだくさんの案内看板が目立つ位置に立っていることになり、街道歩きをしている立場から見れば、地味ながらありがたい改善です。 |
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7742.日野町側に出る |
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7743.案内看板が移設されていました |
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間地トンネルの南側から舟場への旧街道は、自然も豊かで途中に舟場山たたら跡もあるというとても楽しい道です。舟場山たたら跡ではこれを一番の楽しみに来ていたという参加者の方が、たくさんのカナクソを拾っていました。
舟場の集落へ入るところには獣害防止柵が設置されていました。しかし、電気柵ではなく最低限の知識と理解のある人なら正しく開閉できるタイプになっています。 |
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7744.舟場山たたら跡で |
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7745.獣害防止の柵を開いて閉じて |
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うなぎ池に立ち寄ってガイドがあり、古民家沙々樹に立ち寄ります。ショートコースの時と違って中をじっくり見る時間的余裕がありませんが、参加者からも囲炉裏などを見て感嘆の声が聞こえてきます。そして舟場橋で日野川を渡り、根雨宿の最終コースに入ります。ここでも簡単なガイドしかありませんが、じっくりと根雨の街を見るなら「奥日野ガイド倶楽部」は「ショートコース」や「ねうブラ」というプログラムもご用意されています。 |
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7746.うなぎ池 |
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7747.古民家沙々樹 |
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7748.日野川を渡るのは二度目 |
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根雨駅に予定通りの14:15に到着し、参加者は14:27発の伯備線の列車で溝口へ帰っていきます。私はこの機会に「奥日野ガイド倶楽部」の皆様とのコミュニケーションを取るため、列車を一本落としますが、米子行の列車に乗った参加者の皆様に対し、手を振ってお見送りします。皆様も笑顔で手を振り返してくれました。
そして、駅のすぐ近くにある「日野軍★みらい創生デザイン会議」事務所に立ち寄らせていただきます。ここの主は「奥日野ガイド倶楽部」の一員にして、味のある水彩画を描く才能をお持ちの方です。鳥取・島根両県でメジャーな観光パンフレットである「山陰悠々絵図」の地図やイラストはこの方の作品であることを初めて知りました。真庭地域のパンフレットである「観光回廊真庭」もそうで、他地域からもこのような観光マップ制作のオファーが来るそうです。奥日野地域は全域が過疎地域と言っていいような場所ですが、このように志と能力を持った人々の力がそこにあることを実感しました。 |
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7749.根雨駅でゴール |
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7750.メンバーの事務所 |
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今回のイベントで私にとってサプライズだったのは、二部地区の皆様が出てきてガイドをしてくださったことでした。ガイドとしてのトークは「奥日野ガイド倶楽部」の皆様にしていただいた方が上手なのですが、それでも地元の皆様方が出てきてくれて心を込めて一生懸命にもてなしてくれたのは思い出に残ることでした。そして、それらの話の中には「奥日野ガイド倶楽部」の方も全く知らなかった内容も含まれていたそうです。「奥日野ガイド倶楽部」ではこのような形で地元の方々をさらに巻き込んでいって、イベントをより充実させていくとともに、地域をもっと盛り上げていきたいという思いをお持ちのようです。
このように、「奥日野ガイド倶楽部」の皆様はただ自分たちの持っている知識を使ってウォーキング等のイベントをされておられるだけではなく、本文中でもいくつか触れたような細部の工夫や改善を繰り返しておられるのが印象的です。その結果として、「奥日野ガイド倶楽部」のイベントは少人数ながらもリピーター率が極めて高くなっており、この日の参加者も2人が11月3日に開催された日野町後谷への「大人の遠足」にも参加されていたそうです。
もちろんそれをなしえるのも「奥日野ガイド倶楽部」の皆様のような「人」がいるからこそです。私も出雲街道に関する単純な知識では深まってきつつありますが、本当に学ばないといけないのは単純な知識ではなく、地域の魅力を上手に伝える情報発信力、訪れた人にリピーターになっていただけるほどのコンテンツを作り上げる創造力です。これからもそうした力を持つ「奥日野ガイド倶楽部」の皆様から多くのことを学び続けたいものです。
「ショートコース」にも記載しましたが、「奥日野ガイド俱楽部」では多種多様なイベントを開催しています。「奥日野ガイド俱楽部」のホームページその他で情報を得て、ぜひ実際にご参加いただくことで、「心に残る奥日野の一日を」(配布された資料の入ったオリジナルクリアファイルより)をお楽しみいただきたいと思います。 |