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4.米子市車尾の道標
これまでの連載で山陽道と出雲街道や大山道の追分(またはその近く)の道標をご紹介しましたが、今度は山陰道との追分の道標です。

出雲街道は米子市で山陰道に合流します。別の連載「出雲街道の別ルート」でご紹介していますが、その道筋は主として出雲街道の「八幡の渡し」で日野川を渡って車尾で山陰道に合流する道筋と吉岡で山陰道に合流して「車尾の渡し」で日野川を渡るルートが利用されていました。

道標が残されているのは前者の分岐点で、東山公園駅の北、旧山陰道の米川橋の東詰に立っています。柵や生垣に囲まれた民家の敷地内なので目立たず、案内板も設置されていないので現地を歩く際には見逃さないように注意してください。

民家の敷地内ということで触れることもできず、さらに言えば表面の風化が進んで文字も読み取りづらくなっているのは惜しまれるところですが、細かな文字でびっしりと行先と距離が案内されていて、東の面には『倉吉』『鳥取』『尾高』『大山』『溝口』『勝山』など、西の面には『清水』『広瀬』『松江』などが記載されています。まさにこの場所が山陰屈指の交通結節点であったことがよくわかる道標です。

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令和2年(2020年)3月9日 Facebookページに掲載
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