前回、出雲街道の溝口にある大山道分岐の道標をご紹介しましたが、北の山陰道にも御来屋宿の近く、西坪地区に大山道の道標が残されています。
この道標は旧山陰道にあり、東から来た場合まさに大山の方向を指している斜め左方向へ大山道が分岐しているため、当時の道の形と雰囲気を残した道標だと言えます。
「だいせんみちを歩こう」ではこの道標から旧大山道の道筋には入らず、後醍醐天皇と名和長年の史跡巡りをした後に、重要伝統的建造物群保存地区である所子から大山道(坊領道)に入る道筋をご紹介していますが、坊領道の道筋は御来屋、所子、淀江からの古道が坊領地区で集約され、ようやく一筋の道となります。他の大山道も同様で、大山から放射状にかなりたくさんの大山道の道筋が伸びていたことをこれらの道標は語っています。
文化4年(1807年)の道標です。
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