言うまでもなく当サイトは姫路から松江、出雲へ至る出雲街道をご紹介しているサイトです。しかし、「出雲街道」という言葉は出雲国へ向かう街道を指す一般名詞でもあり、ある程度メジャーなところでは広島県方面と出雲とを結ぶ「出雲街道」も存在します。
そのもう一つの出雲街道である広島県方面からの旧街道が山陰道に接続するのが宍道宿。旧道同士の交差点には松江方面から見て『左 廣島 右 大社』と大書された道標が残されています。
宍道と言えば、現在においても国道9号と国道54号、高速道路では山陰自動車道と松江自動車道、鉄道では山陰本線と木次線の分岐点となっており、どの交通路も広島県方面に続いています。宍道は今なお旧街道時代からの交通結節点の機能を保持し続ける町であり、その元祖と言える旧街道同士の交差点にこのような道標が残されていることは、単に宍道の歴史を語るというだけでなく、中国地方全体の交通史においても貴重なことであると言えます。
大正4年(1915年)の道標です。
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