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2.久世の脇街道 〜目木と久世を短絡〜
真庭市の旧久世町内、目木と久世の間において出雲街道は表街道と脇街道の2つのルートに分かれます。現在では国道181号が両地区を一直線に結んでいますが、「出雲街道の道のり」でご紹介している旧街道(表街道)は南に大きく迂回しています。そこで近道として利用されてきたのが、北の山沿いを行く脇街道です。

現在の目木の街は「昭和」という地名から想像できるように新しい街で、その200mほど北にある立派な庄屋屋敷のあたりから脇街道は西を目指します。途中の台金屋地区は丘陵上の集落で、平坦な表街道に対し、坂道や細かいカーブが多いのが特徴となっています。沿道には供養塔や薬王寺の道標も見られます。
古来から「大庭郡」(真庭市のうち概ね旭川の東岸)の拠点として栄えた大庭地区が重要な経由地であったと考えられるため、そちらが街道筋となってきたものの、この脇街道も近道だけに盛んな往来があったと言えます。

なお、この道筋は「出雲街道勝山宿の会」の「第5回出雲街道を歩こう会」で歩いていますので、そちらもご覧ください。

旧道の目木橋

目木の庄屋屋敷

大乗妙典供養塔

薬王寺の道標
平成31年(2019年)1月13日 Facebookページに掲載
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